収録銘柄の多い10人と鑑定枚数の多い10人、重なるイラストレーターは3人
SAYA のカタログに収録されている銘柄が多いイラストレーターは、PSA で鑑定されたカードも多いのか。PSA の鑑定枚数の記録があるカードを1枚以上持つイラストレーター300人(表記ごとに数えた)を、収録銘柄数の多い順と鑑定枚数の多い順で並べ、それぞれの多い10人を比べた。両方の10人に入ったのは 5ban Graphics、Mitsuhiro Arita、Kouki Saitou の3人で、残る7人は、2つの並べ方で別の顔ぶれだった。
収録銘柄の多い10人は、カタログの22,780銘柄の22.51%を占めるが、鑑定枚数では全体(7,311,372枚)の12.99%にとどまる。鑑定枚数の多い10人は、収録銘柄では13.52%、鑑定枚数では26.25%を占める。この記事では、2つの並べ方の違い、1銘柄あたりとカード1枚あたりの鑑定枚数、鑑定枚数が300人の間にどう積み上がっているかを数えた。
収録銘柄数と鑑定枚数、それぞれ何を数えたか
収録銘柄数は、SAYA のカタログに載っている銘柄の数だ。カタログは、日本版(JP)で有効なもののうち、銘柄コードが BOX- と PACK- で始まるものを除いた22,780銘柄で、これをイラストレーター欄の表記ごとに分けて数えた。1枚のカードが複数の銘柄に分かれて載っていることがあり、収録銘柄数はカードの枚数とは一致しない。
鑑定枚数は、PSA の等級の内訳(10、9、8以下、Authentic)の合計(以下「等級の内訳の合計」)で、PSA の鑑定だけを数えた。SAYA が PSA の鑑定枚数の集計(POP)と結びつけている銘柄は4,910銘柄あり、同じ鑑定記録に結びつく複数の銘柄を1枚と数える「畳んだ」後のカードが4,299枚になる。この4,299枚を、カードに記録されているイラストレーターごとに足したものが、イラストレーターごとの鑑定枚数だ。以下、この畳んだカードを「POPのあるカード」と書く。
表の対象は、POPのあるカードが1枚以上あるイラストレーター300人。300人のカードは4,129枚(全体の96.05%)、鑑定枚数は6,839,071枚で全体の93.54%にあたる。残る170枚はイラストレーターの記録が空で、別に「(イラストレーター不明)」として数え、300人には入れていない。この記事の「人」は、イラストレーター欄の表記1件のことだ。
収録銘柄数の多い10人
収録銘柄数の多い順に10人を並べた。「1銘柄あたり」は鑑定枚数を収録銘柄数で割った値、「1枚あたり」は鑑定枚数を POPのあるカードの枚数で割った値で、右端は同じ人が鑑定枚数の多い順で何番目かを示す。
| イラストレーター | 収録銘柄 | POPのあるカード | 鑑定枚数 | 1銘柄あたり | 1枚あたり | 鑑定枚数の多い順 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5ban Graphics | 1,242 | 475 | 380,158 | 306.09 | 800.33 | 1番目 |
| Ken Sugimori | 753 | 60 | 17,357 | 23.05 | 289.28 | 92番目 |
| Mitsuhiro Arita | 520 | 78 | 318,573 | 612.64 | 4,084.27 | 2番目 |
| Kagemaru Himeno | 486 | 46 | 34,451 | 70.89 | 748.93 | 62番目 |
| Kouki Saitou | 477 | 96 | 160,531 | 336.54 | 1,672.20 | 6番目 |
| Toyste Beach | 401 | 91 | 7,390 | 18.43 | 81.21 | 137番目 |
| Masakazu Fukuda | 357 | 35 | 15,410 | 43.17 | 440.29 | 96番目 |
| Ryo Ueda | 318 | 43 | 2,736 | 8.60 | 63.63 | 184番目 |
| Atsuko Nishida | 304 | 12 | 6,415 | 21.10 | 534.58 | 145番目 |
| Midori Harada | 270 | 16 | 7,088 | 26.25 | 443.00 | 138番目 |
| 10人の計 | 5,128 | 952 | 950,109 | 185.28 | 998.01 |
収録銘柄が最も多いのは 5ban Graphics の1,242銘柄で、鑑定枚数も380,158枚と最も多い。しかし、2番目に収録が多い Ken Sugimori は753銘柄あるのに、鑑定枚数は17,357枚で、鑑定枚数の多い順では92番目だった。10人のうち鑑定枚数の多い順で10番目までに入るのは、5ban Graphics(1番目)、Mitsuhiro Arita(2番目)、Kouki Saitou(6番目)の3人で、残る7人は62番目から184番目に散らばっている。
鑑定枚数の多い10人
今度は鑑定枚数の多い順に10人を並べた。右端は、同じ人が収録銘柄数の多い順で何番目かを示す。
| イラストレーター | 収録銘柄 | POPのあるカード | 鑑定枚数 | 1銘柄あたり | 1枚あたり | 収録銘柄の多い順 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5ban Graphics | 1,242 | 475 | 380,158 | 306.09 | 800.33 | 1番目 |
| Mitsuhiro Arita | 520 | 78 | 318,573 | 612.64 | 4,084.27 | 3番目 |
| AKIRA EGAWA | 90 | 37 | 205,498 | 2,283.31 | 5,554.00 | 55番目 |
| Naoki Saito | 220 | 62 | 195,724 | 889.65 | 3,156.84 | 14番目 |
| aky CG Works | 167 | 106 | 195,069 | 1,168.08 | 1,840.27 | 25番目 |
| Kouki Saitou | 477 | 96 | 160,531 | 336.54 | 1,672.20 | 5番目 |
| danciao | 21 | 8 | 124,725 | 5,939.29 | 15,590.63 | 156番目 |
| Saboteri | 45 | 15 | 121,802 | 2,706.71 | 8,120.13 | 95番目 |
| Atsushi Furusawa | 64 | 29 | 110,740 | 1,730.31 | 3,818.62 | 68番目 |
| Akira Komayama | 233 | 55 | 106,778 | 458.27 | 1,941.42 | 12番目 |
| 10人の計 | 3,079 | 961 | 1,919,598 | 623.45 | 1,997.50 |
10人の鑑定枚数は合計1,919,598枚で、全体の26.25%にあたる。収録銘柄は合計3,079銘柄で22,780銘柄の13.52%、POPのあるカードは961枚で全体の22.35%だ。POPのあるカードの枚数は、収録銘柄の多い10人(952枚)とほぼ同じなのに、鑑定枚数は2.02倍になる。1銘柄あたりは、収録銘柄の多い10人が185.28枚、鑑定枚数の多い10人が623.45枚で、全体(22,780銘柄)の320.96枚と比べると、前者は下回り、後者は上回る。
鑑定枚数の多い10人のうち、収録銘柄の多い10人にも入るのは3人で、残る7人は収録銘柄の多い順で12番目(Akira Komayama)から156番目(danciao)にわたる。AKIRA EGAWA は90銘柄で205,498枚あり、5ban Graphics の収録銘柄は AKIRA EGAWA の13.80倍だが、鑑定枚数は1.85倍だ。danciao は21銘柄、POPのあるカード8枚で124,725枚になり、5ban Graphics の収録銘柄は danciao の59.14倍、鑑定枚数は3.05倍だった。danciao の1枚あたりは15,590.63枚(124,725÷8=15,590.625を四捨五入)で、10人のなかで最も大きい。
収録銘柄数の区分で分けると
300人を、この記事で置いた区切りで収録銘柄数の大きさにより5つの区分に分け、区分ごとに合計を出した。「PSAの記録がある銘柄」は、収録銘柄のうち PSA の鑑定枚数の記録がある銘柄の数で、「割合」はそれを収録銘柄で割った値だ。
| 収録銘柄数 | 人数 | 収録銘柄 | PSAの記録がある銘柄 | 割合 | 鑑定枚数 | 1銘柄あたり | 人ごとの鑑定枚数の中央値 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1〜9 | 80 | 347 | 181 | 52.16% | 760,806 | 2,192.52 | 2,686.5 |
| 10〜49 | 133 | 3,280 | 1,124 | 34.27% | 2,438,361 | 743.40 | 4,525 |
| 50〜199 | 71 | 7,314 | 2,015 | 27.55% | 2,300,141 | 314.48 | 14,964 |
| 200〜499 | 13 | 3,972 | 653 | 16.44% | 623,675 | 157.02 | 15,410 |
| 500以上 | 3 | 2,515 | 691 | 27.48% | 716,088 | 284.73 | 318,573 |
| 300人の合計 | 300 | 17,428 | 4,664 | 26.76% | 6,839,071 | 392.42 | 6,037 |
1銘柄あたりの鑑定枚数は、収録が最も少ない区分(1〜9銘柄)の2,192.52枚から、10〜49銘柄の743.40枚、50〜199銘柄の314.48枚、200〜499銘柄の157.02枚へと、収録の多い区分ほど小さくなる。500銘柄以上の3人(5ban Graphics、Ken Sugimori、Mitsuhiro Arita)は284.73枚で、200〜499銘柄の区分より大きい。PSA の記録がある銘柄の割合も、52.16%、34.27%、27.55%、16.44%と、500銘柄未満では収録の多い区分ほど低い。ただし対象は POPのあるカードが1枚以上ある300人なので、収録銘柄が1の12人は、この割合がすべて100%になる。収録の少ない区分は、割合が高く出る形になっている。
人ごとの鑑定枚数の中央値は逆の向きで、2,686.5枚、4,525枚、14,964枚、15,410枚と、収録の多い区分ほど大きい。ただし50〜199銘柄の区分と200〜499銘柄の区分の差は446枚で、収録銘柄の規模がこれだけ違っても、中央値はほぼ同じだ。
1人ずつ見ても、収録と鑑定枚数はそろわない。1万枚を区切りにすると、収録銘柄が200以上の16人のうち6人(Ryo Ueda、Atsuko Nishida、Midori Harada、Toyste Beach、Naoyo Kimura、Shin Nagasawa)は鑑定枚数が1万枚に届かず、最も少ない Ryo Ueda は2,736枚だ。反対に、収録銘柄が10未満の80人のうち22人は、鑑定枚数が1万枚以上ある。YASHIRO Nanaco は7銘柄、POPのあるカード4枚で98,655枚(1銘柄あたり14,093.57枚)だった。
収録銘柄数と鑑定枚数がこのようにそろわない理由は、この記録からは分けられない。
鑑定枚数の積み上がり
300人を鑑定枚数の多い順に並べ、多い方から足していった。割合の分母は、全体の鑑定枚数(7,311,372枚)だ。
| 多い方から足した人数 | 鑑定枚数の合計 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 10 | 1,919,598 | 26.25% |
| 30 | 3,689,844 | 50.47% |
| 50 | 4,790,157 | 65.52% |
| 100 | 6,126,635 | 83.80% |
| 300 | 6,839,071 | 93.54% |
多い方から10人で全体の26.25%、50人で65.52%を占め、全体の半分に届くのは30人目で、29人目までは3,619,258枚(49.50%)、30人目までで3,689,844枚(50.47%)だ。300人を全部足した93.54%の残り6.46%(472,301枚)は、イラストレーターの記録が空の170枚にあたる。
300人を鑑定枚数の大きさで区切ると、1万枚以上が121人(40.33%、うち10万枚以上が12人)、1,000枚以上1万枚未満が93人、1,000枚未満が86人(28.67%)で、合わせて300人になる。1万枚以上の121人の鑑定枚数は合計6,397,155枚で、全体の87.50%を占め、1,000枚未満の86人は全員を足しても26,565枚で、全体の0.36%だ。POPのあるカードが3枚未満の人は78人(1枚が52人、2枚が26人)で、このうち11人は鑑定枚数が1万枚以上ある。カタログには POPのあるカードが0枚の表記が77あり、3枚未満の表記は合わせて155になる。
数え方の注意
- PSA の鑑定記録だけを数えている。SAYA が PSA の鑑定枚数の集計と結びつけている銘柄は、カタログの22,780銘柄のうち4,910銘柄(21.55%)で、畳んだカード4,299枚と収録銘柄22,780は単位が違う(カード数と銘柄数)ので、割合としては読まない。カタログ全体のカードではない。収録銘柄数は SAYA のカタログに載っている数で、そのイラストレーターが描いたカードの枚数ではない。
- 基準日は2026年10月1日の朝に読み取った。数えた4,299枚の元になる PSA の4,910行では、記録の更新日は2026年9月25日から9月30日にわたる。
- 鑑定枚数は等級の内訳の合計で、記録にある鑑定総数とは1,831枚(42.59%)のカードで一致しない。
- 同じ鑑定記録に結びつく複数の銘柄を1枚と数えた。畳む前の PSA の行は4,910、畳んだ後は4,299枚で、複数の銘柄を含むカードは468枚(10.89%)ある。1銘柄あたりの鑑定枚数は、分母が畳まずに数えた収録銘柄、分子が畳んだカードの鑑定枚数で、単位がそろっていない。1枚あたりの分母は、POPのあるカードだけだ。
- イラストレーターの記録が空のカードは170枚(3.95%)で、鑑定枚数は472,301枚(全体の6.46%)ある。「(イラストレーター不明)」として1行にまとめ、300人にも、人数の区切りにも入れていない。
- 人ごとの数え方は、イラストレーター欄の表記を1件とした。表記は記録のままで、同じ人が別の表記(ローマ字の綴りの違いなど)で分かれている場合があり、その場合は合計も分かれる。Nobusawa/Mochipuyo のように複数の名前を並べた表記も、別の1件として数えた。記録が空のものを1種類と数えると、畳んだカードに現れる表記は301になり、この記事の300人はその空を除いた数だ。
- 畳んだカードのイラストレーターは、そのカードを代表する行の値を使い、空であれば同じ鑑定記録に結びつく別の銘柄の値で補った。収録銘柄数は、銘柄ごとの記録で数えている。Ebila は、PSA の記録がある銘柄が1あるのに、POPのあるカードは0枚で、300人に入っていない。
- 「何番目」は300人の中での番号で、同数の人を同じ番号にし、次の番号を飛ばして振った。収録銘柄が同数の人は複数いて、たとえば21銘柄の5人はいずれも156番目になり、167銘柄の2人は25番目になる。
- 以前の記事は2026年9月23日までに取得した記録(カード4,310枚)で数えていて、数字が今回(4,299枚)と一致しないことがある。
- 鑑定枚数は PSA で鑑定された枚数で、世の中のカードの枚数でも、取引の量でもない。収録銘柄数と鑑定枚数がそろわない理由は、この記録からは分けられない。