total と等級の内訳の合計が食い違うカード、PSA は42.59%
PSA の鑑定記録には、カードごとに2つの枚数がある。1つは記録の「総数」の欄(total)、もう1つは等級ごとの枚数を全部足した「等級の内訳の合計」だ。SAYA が PSA の鑑定記録と結びつけているカード4,299枚のうち、2つが同じ値になるのは2,468枚(57.41%)で、残る1,831枚(42.59%)は値が違う。
差(total から等級の内訳の合計を引いた値)を4,299枚すべてで足すと37,184枚になる。total の合計7,348,556枚の0.51%にあたる量だが、1枚ずつ見ると、差が1,000枚以上のカードが3枚あり、total のほうが小さいカードも4枚ある。この記事は、どちらの数が正しいかを決めずに、差の大きさ、向き、発売年、枚数の多いカードを数える。
比べる2つの数と、数えた範囲
数えたのは、PSA の鑑定記録のうち、SAYA が結びつけているカードだ。2026年10月1日8時7分に、SAYA が保存している記録を読み取り専用で読んだ。取得した4,939行から、公開面から外している29行を除くと4,910行になる。同じ鑑定記録に結びつく複数の銘柄を1枚と数えることを「畳む」と呼ぶ。畳むと4,910行は4,299枚になり、611行が重複として畳まれた。
1つ目の数、total は、記録の総数の欄の値だ。4,299枚のすべてで値が取れていて、取れないカードは0枚だった。
2つ目の数、等級の内訳の合計は、19種類の等級キーの枚数を足した値だ。キーは記録のキー名のままで、psa_1 から psa_10 までの10個、psa_auth の1個、半点の等級の psa_1_5 から psa_8_5 までの8個があり、どのカードも19個すべてのキーを持つ。19個を足した等級の内訳の合計は7,311,372枚になる。
差は「total - 等級の内訳の合計」で、プラスは total のほうが大きい。差が0でないカードを「食い違う」と呼ぶ。全体の差は7,348,556 - 7,311,372 = 37,184枚だ。どちらの数が実際の鑑定枚数(PSA が鑑定したカードの枚数)かは、この記録からは分けられない。
差の度数表:一致は57.41%、食い違いの72.26%は差が1〜9
差の大きさで9つに分けると、-10以下の3つの区分(-10〜-99、-100〜-999、-1,000以下)はどれも0枚で、残る6つが次の表になる。
| 差(total - 等級の内訳の合計) | カード | 4,299枚に対する割合 | 食い違い1,831枚に対する割合 | total の合計 | 等級の内訳の合計 | 差の合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0(一致) | 2,468 | 57.41% | ― | 334,241 | 334,241 | 0 |
| 1〜9 | 1,323 | 30.77% | 72.26% | 1,498,893 | 1,495,087 | 3,806 |
| 10〜99 | 428 | 9.96% | 23.38% | 3,378,837 | 3,366,001 | 12,836 |
| 100〜999 | 73 | 1.70% | 3.99% | 1,954,561 | 1,938,019 | 16,542 |
| 1,000以上 | 3 | 0.07% | 0.16% | 182,001 | 177,993 | 4,008 |
| -1〜-9 | 4 | 0.09% | 0.22% | 23 | 31 | -8 |
| 食い違いの合計 | 1,831 | 42.59% | 100.00% | 7,014,315 | 6,977,131 | 37,184 |
| 全体 | 4,299 | 100.00% | ― | 7,348,556 | 7,311,372 | 37,184 |
食い違う1,831枚のうち、72.26%(1,323枚)は差が1〜9枚で、差の区分が大きくなるほどカードは少なくなる(10〜99が23.38%、100〜999が3.99%、1,000以上が0.16%)。
向きは、ほとんどが total のほうが大きい。差がプラスのカードは1,827枚(4,299枚の42.50%、食い違いの99.78%)で、差の合計は37,192枚だ。マイナスは4枚(0.09%、食い違いの0.22%)で、4枚とも差は-1〜-9の範囲に入る。4枚の total の合計は23枚、等級の内訳の合計は31枚で、差の合計は-8枚(1枚あたり平均-2.00枚)だった。プラスの37,192枚からマイナスの8枚を引いたものが、全体の差37,184枚になる。
プラスの差の合計の55.25%は、差100以上の76枚にある
total のほうが大きい1,827枚の差の合計(37,192枚)を、以下「プラスの差の合計」と呼ぶ。区分ごとに、1枚あたりの total と差の平均、プラスの差の合計に占める割合、差を等級の内訳の合計で割った割合を並べた。
| 差の区分 | カード | 1枚あたりの total(平均) | 差の合計 | プラスの差の合計に占める割合 | 差 ÷ 等級の内訳の合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0(一致) | 2,468 | 135.43 | 0 | ― | ― |
| 1〜9 | 1,323 | 1,132.95 | 3,806 | 10.23% | 0.25% |
| 10〜99 | 428 | 7,894.48 | 12,836 | 34.51% | 0.38% |
| 100〜999 | 73 | 26,774.81 | 16,542 | 44.48% | 0.85% |
| 1,000以上 | 3 | 60,667.00 | 4,008 | 10.78% | 2.25% |
差が1〜9枚のカードは、食い違う1,831枚の72.26%を占めるのに、プラスの差の合計では3,806枚(10.23%)にとどまる。差が100枚以上のカードは76枚で、4,299枚の1.77%、食い違う1,831枚の4.15%しかないが、差の合計は20,550枚で、プラスの差の合計の55.25%になる。差が10枚以上のカードまで広げると、504枚(4,299枚の11.72%)で33,386枚(89.77%)だ。
1枚あたりの total の平均は、差の区分が大きくなるほど大きい(差が0のカードは135.43枚、1,000以上は60,667.00枚)。差が0の2,468枚の total を全部足しても334,241枚で、total の合計の4.55%にすぎない。食い違う1,831枚の total は7,014,315枚で、total の合計の95.45%を占め、1枚あたりの平均は3,830.87枚になる。
差を等級の内訳の合計で割った割合も、区分が大きくなるほど大きい(0.25%、0.38%、0.85%、2.25%)。区分は差の大きさで切っているので、区分ごとの割合は区切り方に左右される。差が最も大きい区分でも、割合は2.25%にとどまった。
発売年で分けると、食い違いの割合は64.15%から31.73%まで
カードの記録にある発売日の先頭4桁で、発売年を5つに分けた。2027年以降は0枚で、発売日が読めない141枚(3.28%)は「不明」とした。割合の分母は、その区分のカード数だ。
| 発売年 | カード | 食い違うカード | 食い違いの割合 | 食い違い1,831枚に占める割合 | 差の合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2000年以前 | 53 | 34 | 64.15% | 1.86% | 138 |
| 2001〜2010 | 104 | 33 | 31.73% | 1.80% | 128 |
| 2011〜2020 | 1,033 | 391 | 37.85% | 21.35% | 2,693 |
| 2021〜2026 | 2,968 | 1,316 | 44.34% | 71.87% | 32,925 |
| 不明 | 141 | 57 | 40.43% | 3.11% | 1,300 |
| 全体 | 4,299 | 1,831 | 42.59% | 100.00% | 37,184 |
割合の高い順に並べると、2000年以前の64.15%、2021〜2026の44.34%、不明の40.43%、2011〜2020の37.85%、2001〜2010の31.73%になる。全体(42.59%)との差は、2000年以前が+21.56ポイント、2001〜2010が-10.86ポイントだ。
発売年の順に並べると、2000年以前から2001〜2010へ32.42ポイント下がり、そこから2011〜2020へ6.12ポイント、2021〜2026へ6.49ポイント上がる。古いほど多いとも、新しいほど多いとも言えない形だ。割合が最も高い2000年以前は、カードが53枚(4,299枚の1.23%)しかなく、カード1枚で割合が1.89ポイント動く。最も低い2001〜2010も104枚で、1枚で0.96ポイント動く。2021〜2026の2,968枚は、2000年以前の56.00倍にあたる。
食い違う1,831枚のうち、2021〜2026のカードは1,316枚(71.87%)で、4,299枚に占める割合(69.04%)より2.83ポイント高い。差の合計では、2021〜2026が32,925枚で、全体の37,184枚の88.55%を占める。
等級の内訳の合計が多い15枚の食い違い
食い違うカードを、等級の内訳の合計の多い順に並べて15枚を取り出した。差の大きい順ではない。4,299枚の全体を等級の内訳の合計の多い順に並べた15枚の、15枚目の値も45,522枚で、この表の15枚目と同じだ。カード名とセット名は記録の表記のままで、差の割合は、差を等級の内訳の合計で割った値にあたる。
| 順 | カード | セット | total | 等級の内訳の合計 | 差 | 差 ÷ 等級の内訳の合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ブラッキーex | テラスタルフェスex | 94,167 | 93,854 | 313 | 0.33% |
| 2 | メガリザードンXex | M2a | 80,865 | 79,671 | 1,194 | 1.50% |
| 3 | メガリザードンXex | インフェルノX | 61,794 | 61,357 | 437 | 0.71% |
| 4 | ニンフィアex | テラスタルフェスex | 59,326 | 59,144 | 182 | 0.31% |
| 5 | ピカチュウ | ポケモンカード151 | 58,772 | 58,524 | 248 | 0.42% |
| 6 | 名探偵ピカチュウ | SV-P | 57,869 | 57,721 | 148 | 0.26% |
| 7 | メガゲンガーex | M2a | 53,586 | 52,615 | 971 | 1.85% |
| 8 | フクオカのピカチュウ | SV-P | 52,297 | 50,840 | 1,457 | 2.87% |
| 9 | トウホクのピカチュウ | SV-P | 49,888 | 49,204 | 684 | 1.39% |
| 10 | エーフィex | テラスタルフェスex | 47,684 | 47,529 | 155 | 0.33% |
| 11 | ヒロシマのピカチュウ | SV-P | 48,839 | 47,482 | 1,357 | 2.86% |
| 12 | シャワーズex | テラスタルフェスex | 46,274 | 46,116 | 158 | 0.34% |
| 13 | リザードンVSTAR | VSTARユニバース | 45,975 | 45,867 | 108 | 0.24% |
| 14 | イーブイex | テラスタルフェスex | 45,985 | 45,859 | 126 | 0.27% |
| 15 | リザードンex SAR | ポケモンカード151 | 45,615 | 45,522 | 93 | 0.20% |
15枚はすべて total のほうが大きい。差は、リザードンex SAR(ポケモンカード151)の93枚から、フクオカのピカチュウ(SV-P)の1,457枚まで、差の割合は0.20%から2.87%まで開く。度数表で差が1,000枚以上だった3枚は、この15枚の中の、メガリザードンXex(M2a)、フクオカのピカチュウ(SV-P)、ヒロシマのピカチュウ(SV-P)で、3枚の total の合計182,001枚、等級の内訳の合計177,993枚、差の合計4,008枚は、度数表の「1,000以上」の行と一致する。差が100〜999の73枚のうち11枚(15.07%)もここに入り、残る1枚(リザードンex SAR)は差が10〜99の区分だ。
15枚の差の合計は7,631枚で、プラスの差の合計37,192枚の20.52%にあたる。15枚は4,299枚の0.35%、total の合計の11.55%(15枚の total の合計は848,936枚)だが、差の合計では20.52%を占める。15枚の差を、15枚の等級の内訳の合計(841,305枚)で割ると0.91%で、全体の0.51%より高い。
差の割合が1%以上のカードは5枚で、M2a の2枚(メガリザードンXex が1.50%、メガゲンガーex が1.85%)と、SV-P の3枚(フクオカのピカチュウが2.87%、ヒロシマのピカチュウが2.86%、トウホクのピカチュウが1.39%)だった。残る10枚は0.71%以下で、テラスタルフェスex の5枚は0.27%から0.34%の間に収まる。SV-P の名探偵ピカチュウは0.26%だ。ただし、この15枚は等級の内訳の合計の多い順に取り出した枚数で、セットごとの傾向を言える数ではない。
分母を替えると、割合はどれだけ動くか
この記事と同じ記録を使う10の割合などは、分母に total ではなく、等級の内訳の合計を使っている。10の割合(PSA10 の枚数 ÷ 等級の内訳の合計。PSA10 は psa_10 の枚数)は、全体で5,829,662 ÷ 7,311,372 = 79.73%だ。分母を total の合計7,348,556枚に替えると79.33%になり、動く幅は0.40ポイントだ。分母の差37,184枚は、等級の内訳の合計の0.51%(total の合計に対しても0.51%)にあたる。
カード1枚ごとの割合では、動く幅がこれより大きくなりうる。15枚の中では、差が等級の内訳の合計の0.20%から2.87%まである。差の最も大きいフクオカのピカチュウ(SV-P)は、total が52,297枚、等級の内訳の合計が50,840枚で、差の1,457枚は等級の内訳の合計の2.87%にあたる。15枚の外にある食い違うカードの差の割合は、この記事では数えていない。どちらの数を分母にするのが正しいかも、決めない。言えるのは、分母を替えたときに動く幅が、全体では0.51%(10の割合では0.40ポイント)、15枚の中の最大では2.87%だ、という数字までだ。
数え方の注意
- PSA の鑑定記録だけを数えている。対象は SAYA が結びつけているカードで、畳んだ後の4,299枚だ。カタログの全カードでも、PSA が鑑定した全枚数でもない。
- 読み取りは2026年10月1日8時7分。取得した4,939行のうち、公開面から外している29行を除いた4,910行を畳んで4,299枚にした。複数の銘柄を含む畳んだカードは468枚ある。記録の更新日は2026年9月25日から9月30日、取得時刻は2026年9月26日から10月1日の範囲だった。
- 割合の分母は表ごとに違う。度数表の割合は4,299枚と食い違いの1,831枚、プラスの差の合計に占める割合は37,192枚、発売年別は区分ごとのカード数、15枚の差の割合は各カードの等級の内訳の合計だ。
- 割合は小数2桁に丸めている。列を足しても100%にならない所がある(度数表の「食い違い1,831枚に対する割合」の列は100.01%、発売年別の「食い違い1,831枚に占める割合」の列は99.99%)。
- 等級の内訳の合計が20に満たないカード1,654枚(38.47%)も、すべての数字に含めた。このカードと食い違うカードの重なりは数えていない。
- 差は、畳んだ後のカード1枚ごとの値で数えた。畳む前の銘柄ごとの食い違いと、畳み方が差に与える影響は数えていない。
- どちらの数が実際の鑑定枚数かは、この記録からは分けられない。食い違いが生じる理由は、記録に書かれておらず、この記事でも書いていない。
- この記事で書く枚数は、PSA の記録にある total と等級の内訳の合計で、世の中にあるカードの枚数でも、取引の量でもない。