4,910行は4,299枚になった 同じカードの銘柄を畳む数え方
SAYA の PSA の鑑定記録は、銘柄(ticker)ごとに1行ある。公開面から外す29行を除いた4,910行を、同じ鑑定記録に結びつく行どうしで1枚と数えると、カードは4,299枚になる。差は611行で、4,910行の12.44%にあたる。複数の ticker を含むカードは468枚で、そのうち395枚は、stem(下で説明する)が2種類以上あるのに同じ鑑定記録に結びついている。
銘柄、行、stem、カードを分けて数える
- 銘柄(ticker) は SAYA の銘柄コードで、同じカードに複数の ticker が付くことがある(付く数が2つ以上のカードは468枚)。
- 行 は PSA の鑑定記録の1行。公開面から外した後の PSA は、行数も ticker 数も4,910で、行と ticker は1対1だった。
- stem は、ticker とは別に記録されている項目。2026年9月23日の記録では、190行のすべてで、この項目の値が ticker の「-JP-」より前の部分と一致していた。決め方は記録に書かれていないので、この記事では「型番の接頭語が同じ ticker の組」という見かけ上のまとまりとして使う。
- カード は、同じ鑑定記録の識別子に結びつく ticker を1つにまとめたもの。同じ鑑定記録に結びつく複数の銘柄を1枚と数えることを、この記事では「畳む」と呼ぶ。
2026年9月23日時点の記録に、4つの単位がそろった例がある。CP3-31606-JP-PSA10-UNL と CP3-31606-JP-RAW-UNL の2つの ticker は、先頭の CP3-31606 が同じで、末尾の語だけが違い、同じ鑑定記録に結びついていて、PSA総数(その表の項目名で、今回の等級の内訳の合計とは別の数)はどちらも2,495枚と記録されていた。行で数えれば2行、カードで数えれば1枚だ。2行の PSA総数を足すと4,990枚になるが、1枚として数えるなら2,495枚になる。
ticker の末尾に PSA10・PSA9・RAW の語が付いていても、行に入る PSA の枚数がその等級だけとは限らない。今回の記録で、末尾が RAW の SV8A-217-JP-RAW-UNL(ブラッキーex)の行には PSA10(PSA で10が付いた枚数)が81,558枚、末尾が PSA9 の DEX13-BASE1-JP-PSA9-UNL(ラッキー)の行にも309枚入っている。
畳む規則と、畳む前に外した行
畳む規則は次のとおり。
- 畳むキーは鑑定記録の識別子。無い行は stem で畳む決まりだが、今回の4,299枚でその決まりを使ったカードは0枚だった。
- 代表行は、畳んだ ticker のうち取得の時刻が最新の行。同じ時刻なら、ticker の辞書順で最後の行になる。
- 枚数は足さない。カードの枚数は代表行の値で、畳んだ ticker の値は足していない。等級の内訳の合計は、PSA の等級の内訳(10、9、8以下、Authentic)をすべて足した枚数で、記録にある鑑定総数とは別の数だ。4,299枚の合計は7,311,372枚、PSA10 は5,829,662枚で、PSA10÷等級の内訳の合計は79.73%(5,829,662÷7,311,372)になる。
- 欠けた値は、代表行で空なら、同じ鑑定記録に結びつく別の ticker の値で補う(記録にある値だけ)。補った後も発売日が空のカードは141枚(3.28%、分母は4,299枚)で、何枚を補ったかは、この記録に入っていない。
畳む前に外した行
畳む前に、公開面から外す行を除いている。PSA の記録は取得した時点で4,939行あり、外す条件に当たる29行(4,939行の0.59%)とカタログの外の0行を除いた4,910行を畳んだ(4,939−29−0)。全社では15,143行のうち92行を外した(PSA 29、CGC 21、BGS 29、SGC 13。BGS は記録では beckett)。外す条件の中身は、この記事が使った記録には書かれていない。外した29行は4,299枚にも重なりの611行にも入っておらず、外さずに畳んだ場合のカード数は、この記録からは出せない。
4,910行の内訳は、1行のカード3,831枚と複数行のカード468枚
畳んだ4,299枚を、結びついた ticker の数で分ける。ticker が1つのカードは4,299−468で3,831枚(89.11%)、2つ以上のカードは468枚(10.89%)。ticker が1つのカードは1枚1行なので3,831行、残る4,910−3,831で1,079行が、複数の ticker を持つ468枚に属している。
| 区分 | カード | 畳む前の行 |
|---|---|---|
| ticker が1つ | 3,831 | 3,831 |
| ticker が2つ以上 | 468 | 1,079 |
| 合計 | 4,299 | 4,910 |
複数の ticker を持つ468枚は、1枚あたり平均1,079÷468=2.31行を持つ。1枚に1行を残すと余る行は1,079−468で611行になり、4,910行と4,299枚の差に一致する。
468枚のうち395枚(84.40%)は型Bで、stem が2種類以上の ticker が同じ鑑定記録に結びついている。4,299枚の9.19%(395÷4,299)にあたる。型Bでない73枚(15.60%)は、stem が1種類で、同じ stem の ticker が複数ある。型Bで、どの stem どうしが結びついているかはこの記事が使った記録に載っておらず、なぜ別の stem が同じ鑑定記録に結びつくのかも、この記録からは分けられない。
数え方を3通りにすると、4,910、4,818、4,299になる
同じ PSA の記録でも、何を1と数えるかで数が変わる。行(ticker)で数えると4,910。stem で数えると、PSA の行がある stem は4,818で、行より92少ない。鑑定記録の識別子で数えたのがこの記事の4,299枚で、stem より519少ない。
| 何を1と数えるか | 数 | 畳んだ4,299枚との差 |
|---|---|---|
| 行(ticker) | 4,910 | +611 |
| stem | 4,818 | +519 |
| 鑑定記録(この記事の「枚」) | 4,299 | 0 |
行を枚数として読むと、カードを611多く数える。複数の ticker を持つ468枚だけで見れば、行では1,079、カードでは468で、1枚が必ず2回以上、平均2.31回数えられる。
stem と鑑定記録の差の519は、2つの数の差だ。1つの鑑定記録が複数の stem をまとめる分(型B)は数を減らし、1つの stem が複数の鑑定記録に分かれる分(後の節に2026年9月23日の例がある)は数を増やす。分かれる分が今回いくつあるかが入っているのは、等級の内訳の合計が多い15枚だけだ。stem で畳んでも4,299枚にはならない。
枚数を足し上げたときの差は、今回の記録では出せない。入っているのは畳んだ4,299枚分の枚数だけで、畳む前の行ごとの枚数はない。全体の等級の内訳の合計7,311,372枚は、代表行の値を4,299枚分足した数だ。行ごとの枚数が入っている2026年9月23日の記録で、後の節に数える。
10の割合の両端の表に、複数の銘柄を畳んだカードが12枚ある
記事「10の割合が低い25枚と高い25枚、935枚の両端を並べた」の表は、等級の内訳の合計が1,000枚以上の935枚のうち、10の割合(PSA10÷等級の内訳の合計)の低い側と高い側の25枚ずつだ。この50枚のうち、複数の ticker を畳んだカードが12枚(低い側10枚、高い側2枚)ある。カード名は記録の表記のままで、割合の順は各側の並びの番号だ。
| 側と割合の順 | カード | 代表の ticker | 畳んだ ticker 数 | 型B | 等級の内訳の合計 | 発売日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 低い側 2番目 | アルカニン-016/092 | E2-016-JP-RAW-UNL | 2 | あり | 2,117 | 2002-03-08 |
| 低い側 3番目 | リザードン | DEX6-BASE1-JP-RAW-UNL | 3 | なし | 23,142 | 記録なし |
| 低い側 4番目 | カメックス | DEX9-BASE1-JP-RAW-UNL | 3 | なし | 9,515 | 記録なし |
| 低い側 5番目 | フシギバナ | DEX3-BASE1-JP-RAW-UNL | 2 | なし | 8,989 | 記録なし |
| 低い側 10番目 | チョンチー | SA-37553-JP-RAW-UNL | 5 | あり | 1,524 | 2019-11-29 |
| 低い側 13番目 | ピッピ | DEX36-BASE1-JP-RAW-UNL | 3 | あり | 2,590 | 記録なし |
| 低い側 14番目 | ミュウツー | DEX2-BASE1-JP-PSA9-UNL | 3 | あり | 5,406 | 記録なし |
| 低い側 16番目 | フーディン | DEX65-BASE1-JP-RAW-UNL | 3 | あり | 4,066 | 記録なし |
| 低い側 17番目 | カブルモ | SI-40516-JP-RAW-UNL | 2 | あり | 7,553 | 記録なし |
| 低い側 18番目 | ギャラドス | DEX4-BASE1-JP-PSA8-UNL | 3 | あり | 3,907 | 記録なし |
| 高い側 1番目 | メガレックウザex | M6-110-JP-RAW-UNL | 2 | なし | 1,023 | 2026-07-31 |
| 高い側 6番目 | ニャースex | M3-114-JP-RAW-UNL | 2 | なし | 14,290 | 2026-01-23 |
低い側の25枚のうち10枚(40.00%)が複数の ticker を畳んだカードで、7枚(28.00%)が型Bだった。高い側は2枚(8.00%)で、型Bは0枚。50枚を畳む前の行で数えると、低い側は44行(複数の ticker の10枚が29行、ticker が1つの15枚が15行)、高い側は27行(2枚が4行、23枚が23行)で、合わせて71行にあたる。
畳んだ4,299枚全体では、複数の ticker を持つカードは10.89%、型Bは9.19%だ。表の50枚は935枚の両端で、4,299枚の縮図ではなく、935枚の中の複数の ticker を持つカードの数は今回の記録に入っていない。40.00%と10.89%は母数が違うので、並べて示すにとどめる。
表の数字は、畳んだ ticker のうち代表行1行分の値だ。補う規則の効き方も12枚で見える。低い側の複数の ticker の10枚のうち8枚は、発売日が補った後も空のままで、7枚が Base Set、1枚がセット名 SI のカードだ。規則では別の ticker に発売日があれば補われるので、この8枚は、この記事が使った記録では、結びついた ticker のどれにも発売日が記録されていなかったことになる。
2026年9月23日の記録に見えた、別々に数えたカードと二重になる行
2026年9月23日時点の記録に、同じ stem の ticker が2つ以上並ぶ表があった。190行、92の stem で、ticker が2つの stem が86、3つの stem が6だった。この表がどう選ばれたかは、この記事が使った記録には書かれていないので、当時の全体の数とは言わず、今回の4,910行・4,299枚と同じ数え方とも限らないので、数を並べて比べることもしない。
92の stem のうち86(93.48%)は、すべての ticker が同じ鑑定記録に結びついていた。残る6(6.52%)は、同じ stem の ticker が別の鑑定記録に結びついていて、13の ticker が12の鑑定記録に分かれていた。鑑定記録で畳むと190行は98枚、stem で畳むと92枚で、差の6は、stem が同じというだけではまとめなかった分にあたる。下の表で、A と B は同じ stem の中で同じ記号なら同じ鑑定記録を指す。枚数は、その表の項目名のまま PSA総数と書く。
| stem | カード名 | ticker の末尾(鑑定記録の記号、PSA総数) |
|---|---|---|
| 20TH-31660 | リザードンEX | PSA10-UNL(A、1,541)/RAW-UNL(B、4) |
| SM3P-34054 | ひかるルギア | PSA10-UNL(A、2,732)/RAW-UNL(B、95) |
| SV2A-025 | ピカチュウ マスターボール | PSA10-MB(A、15,377)/RAW-MB(A、15,377)/RAW-UNL(B、696) |
| SV2A-150 | ミュウツー マスターボール | PSA10-MB(A、8,518)/RAW-UNL(B、826) |
| XY-33597 | エーフィEX | PSA10-UNL(A、831)/RAW-UNL(B、1) |
| XY-35885 | こわいおねえさん | PSA10-UNL(A、375)/RAW-UNL(B、1,283) |
分かれた鑑定記録どうしの PSA総数は、どの stem でも違っていた。今回の規則は、鑑定記録ごとに1枚と数える。分かれた理由は、この記録からは分けられない。
同じ鑑定記録に ticker が2つ以上結びついていたのは87の鑑定記録(179行)で、そのうち73(83.91%)は、すべての ticker の PSA総数が同じだった。先の CP3-31606(2行とも2,495枚)もこの73に入る。この73の鑑定記録の147行について、PSA総数を行ごとに足すと1,503,307枚、鑑定記録ごとに1回だけ数えると746,883枚で、足した方が756,424枚多く、2.01倍になる(1,503,307÷746,883)。
残る14の鑑定記録(32行)では、PSA総数が ticker の間で揃っていなかった。差は最大68枚(M6-110の933枚と1,001枚)、最小は1枚(M6-108は3枚と4枚など、3つの鑑定記録)だった。M6-110 は10の割合の表にも出るが、別の日の別の数なので比べない。値が違う以上、どの行を代表にするかで枚数が変わる。行どうしで値が違う理由は、この記録からは分けられない。
今回の記録では、等級の内訳の合計が多い15枚について、同じ stem で見つかった鑑定記録の数を数えた。15枚とも1つで、分かれたカードは0枚だった。残る4,284枚(4,299−15)では数えていない。2026年9月23日の表は別の記録なので、この0と上の6は比べない。
数え方の注意
- PSA の鑑定記録だけを数えている。対象は SAYA が結びつけている PSA のカード4,299枚で、カタログの全カードではない。
- 読み取りは2026年10月1日の朝で、日本時間の7時40分と8時7分の2回行い、畳んだカード数、重なりの行数、等級の内訳の合計、PSA10 の合計などは、2回とも同じだった。数えた4,910行のデータの更新日は2026年9月25日から9月30日、取得は2026年9月26日から10月1日にわたる。
- 割合の分母は、そのつど書いた。611÷4,910 は行どうし、468÷4,299 と395÷4,299 はカードどうし、395÷468 は複数の ticker のカードの中だ。「1枚あたりの行数」(1,079÷468の2.31行)は割合ではなく、行をカードで割った比だ。
- 4,299枚には、等級の内訳の合計が20に満たないカード(1,654枚、38.47%)も、記録にある鑑定総数と等級の内訳の合計が食い違うカード(1,831枚、42.59%)も含まれ、畳む規則はこの2つを区別しない。
- 「アルカニン-016/092」は、記録の表記のままだ。
- 割合は小数第3位を四捨五入した。
- 等級の内訳の合計などの枚数は PSA で鑑定された枚数で、世の中にあるカードの枚数でも、取引の量でもない。カードの枚数は、畳んだ後のカードの数だ。