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合計比79.73%の内側、カード1枚ごとでは10の割合85〜90%が最多

PSA の鑑定で10が付いた枚数(PSA10)を、等級の内訳の合計で割った値を、この記事では10の割合と呼ぶ。等級の内訳の合計は、PSA の等級の内訳(10、9、8以下、Authentic)をすべて足した枚数で、この記事では鑑定枚数と呼ぶ(記録にある総数 total とは別の数)。

10の割合は、カード1枚ごとに、等級の内訳の合計が20枚以上のカードについて出す。これに対し、SAYA が PSA の鑑定記録と結びつけているカード4,299枚を、20枚未満のものも含めてすべてまとめ、PSA10 の合計を等級の内訳の合計で割った値は79.73%で、この記事では合計比と呼ぶ。

この1つの数字の内側で、カード1枚ごとの10の割合はどのあたりに散らばっているのか。等級の内訳の合計が20枚以上の2,645枚を5ポイント刻みで分けると、最も多いのは85以上90未満の区間で681枚(25.75%)、カード単位の中央値は82.41%だった。両端にもカードはいる。10の割合が0%のカードも100%のカードも、20以上に1枚ずつあるが、100以上では0枚になる。

79.73%は、どのカードを何で割った数字か

対象は、2026年10月1日の朝に読み取った PSA の鑑定記録だ。畳む前の記録は4,910件あり、同じ鑑定記録に結びつく複数の銘柄を1枚と数える「畳む」作業で、カードは4,299枚になった。全カードの PSA10 は5,829,662枚、等級の内訳の合計は7,311,372枚で、割ると合計比の79.73%になる。

カード1枚ごとの割合は、等級の内訳の合計が小さいと、1枚の違いで大きく動く。合計が20枚のカードでは PSA10 が1枚違うだけで5.00ポイント、100枚なら1.00ポイント、1,000枚なら0.10ポイント動く。そこで、10の割合を出すカードを等級の内訳の合計が20以上、100以上、1,000以上の3通りに切り、それぞれを5ポイント刻みの20区間に分けた。以下、等級の内訳の合計が20枚以上のカードを「20以上」、100枚以上を「100以上」、1,000枚以上を「1,000以上」と書く。

20枚に満たないカードは1,654枚(畳んだカードの38.47%)あり、10の割合は出していない。ただし等級の内訳の合計は7,427枚で、全体の0.10%にすぎない。20以上の2,645枚の合計比は79.74%で、全カードの合計比79.73%との差は0.01ポイントだ。

5ポイントずつに分けた度数表

3つのしきい値で、カードを10の割合の区間ごとに数えた。区間は「85以上90未満」のように書き、最後の区間だけ100を含む。以下、文中では85以上90未満を85〜90%のように略す(右端は含まない)。

10の割合の区間20以上 カード20以上 割合100以上 カード100以上 割合1,000以上 カード1,000以上 割合
0以上5未満90.34%30.15%30.32%
5以上10未満70.26%70.36%30.32%
10以上15未満200.76%130.66%90.96%
15以上20未満250.95%130.66%70.75%
20以上25未満250.95%180.91%30.32%
25以上30未満250.95%130.66%20.21%
30以上35未満170.64%80.41%70.75%
35以上40未満120.45%70.36%30.32%
40以上45未満281.06%221.12%151.60%
45以上50未満612.31%502.54%252.67%
50以上55未満823.10%542.74%242.57%
55以上60未満903.40%703.55%333.53%
60以上65未満1385.22%944.77%505.35%
65以上70未満1475.56%1075.43%485.13%
70以上75未満1606.05%1125.68%444.71%
75以上80未満27710.47%1829.23%727.70%
80以上85未満44916.98%32016.24%15516.58%
85以上90未満68125.75%56528.67%27929.84%
90以上95未満36713.88%30515.47%15216.26%
95以上100以下250.95%80.41%10.11%
合計2,645100.00%1,971100.00%935100.00%

20以上では、最も多いのが85〜90%の681枚(25.75%)で、次が80〜85%の449枚(16.98%)、90〜95%の367枚(13.88%)だった。80%を越えると449枚、681枚と跳ね上がり、95%を越えると25枚(0.95%)まで落ちる。

50%に満たない10区間は、どれも61枚以下で、合わせて229枚(8.66%)だった。一方、合計比79.74%が入る区間は75〜80%(277枚)で、それより10の割合が高いことが確実な80%以上のカードは1,522枚、57.54%にのぼる。

なぜ85〜90%にカードが最も多く集まるのかは、この記録からは分けられない。

しきい値を上げると、動くものと動かないもの

しきい値を上げると、カードは20以上の2,645枚から、100以上の1,971枚(74.52%)、1,000以上の935枚(35.35%)へ減る。等級の内訳の合計は、20以上の7,303,945枚に対し、100以上が7,267,351枚(99.50%)、1,000以上が6,873,448枚(94.11%)が残る。

動かないのは山の位置だ。最も多い区間は3つのしきい値とも85〜90%で、2番目も80〜85%のまま変わらない。動くのは山の高さと右側の厚みで、85〜90%のカードの割合は25.75%、28.67%、29.84%と上がり、逆に75〜80%は10.47%、9.23%、7.70%と下がった。

カード1枚と数えるか、鑑定枚数で数えるか

ここまでの割合は「カード数の割合」で、カード1枚を1と数えている。もう1つの見方は、カードが持つ等級の内訳の合計(鑑定枚数)で重みをつける「合計の割合」だ。20以上の2,645枚を10の割合で4つの帯に分け、2通りを並べた。

10の割合の帯カードカードの割合等級の内訳の合計合計の割合PSA10帯の10の割合
0以上50未満2298.66%372,6735.10%121,31532.55%
50以上80未満89433.80%1,820,37324.92%1,236,40167.92%
80以上90未満1,13042.72%3,904,17253.45%3,360,39086.07%
90以上100以下39214.82%1,206,72716.52%1,106,02391.65%
全体2,645100.00%7,303,945100.00%5,824,12979.74%

85〜90%の区間は、カード数では681枚÷2,645枚で25.75%、等級の内訳の合計では2,663,316枚÷7,303,945枚で36.46%を占める。

50%未満の229枚は、カード数の8.66%だが、等級の内訳の合計では5.10%にとどまる。80〜90%の1,130枚は、カード数の42.72%に対し、等級の内訳の合計の53.45%を占める。

真ん中の位置も、2通りでずれる。カード1枚を1と数えると、10の割合の低い方から並べた1,323枚目(2,645枚の真ん中)は、80%未満が1,123枚、85%未満が1,572枚なので、80〜85%の区間に入る。等級の内訳の合計7,303,945枚の半分に届く位置を探すと、80%未満の2,193,046枚に80〜85%の1,240,856枚を足した3,433,902枚(47.01%)では半分に届かず、半分に届くのは85〜90%の区間の途中だ。1枚ずつの真ん中(80〜85%)とずれる。

両端のカードは、しきい値でどう減るか

区分20以上100以上1,000以上
10の割合が0%のカード100
50%未満のカード22915477
90%以上のカード392313153
10の割合が100%のカード100

高い側の端は、しきい値を上げるとほぼ消える。95%以上は25枚(0.95%)から、100以上で8枚(0.41%)、1,000以上で1枚(0.11%)になる。10の割合が100%のカードは、20以上で1枚、100以上と1,000以上で0枚で、等級の内訳の合計は20枚以上99枚以下の範囲にある。

低い側の端は、同じようには減らない。0〜5%の9枚は合わせて27,706枚で、100以上にすると外れる6枚は合わせて264枚(1枚あたり44.00枚)、残る3枚は合わせて27,442枚(1枚あたり9,147.33枚)だ。50%未満の帯は229枚、154枚、77枚と減っても、カードの割合は8.66%、7.81%、8.24%とほぼ同じままだ。10の割合が0%や100%のカードが、なぜその値になったのかは、この記録からは分けられない。

分位点で読む10の割合の幅

25%点と75%点は、カードを10の割合の低い方から順に並べたときに全体の25%と75%の位置にあるカードの値で、この2つの点の間に真ん中の半分のカードが入る。10%点と90%点も同じ読み方で、中央値は50%の位置の値だ。

項目20以上100以上1,000以上
10%点51.79%53.85%53.58%
25%点69.23%70.68%70.07%
中央値82.41%83.76%84.27%
75%点88.07%88.41%88.60%
90%点91.13%91.16%91.13%

20以上では、真ん中の半分のカードが、25%点の69.23%から75%点の88.07%までの18.84ポイントの幅に入る。中央値から低い側へは25%点まで13.18ポイント、高い側へは75%点まで5.66ポイントで、中央値の両側は対称ではない。低い側に長い裾がある分布だ。

20以上から1,000以上に上げたとき、90%点は0.00ポイント、75%点は0.53ポイントしか動かないが、25%点は0.84ポイント、10%点は1.79ポイント、中央値は1.86ポイント動く。

合計比と中央値の開きを、分布から数える

20以上では、合計比が79.74%、カード単位の中央値が82.41%で、2.67ポイント離れている。しきい値を上げると、合計比は79.77%、79.87%と0.13ポイントしか動かないのに、中央値は83.76%、84.27%と上がり、開きは3.99ポイント、4.40ポイントに広がる。合計比の元の数は、100以上が PSA10 5,797,410枚と等級の内訳の合計7,267,351枚で、20以上と1,000以上は前後の表にある。

畳んだカード4,299枚を、等級の内訳の合計の大きさで4つに分けた。

等級の内訳の合計の帯カードカードの割合等級の内訳の合計合計の割合PSA10合計の10の割合
20未満1,65438.47%7,4270.10%5,53374.50%
20以上100未満67415.68%36,5940.50%26,71973.01%
100以上1,000未満1,03624.10%393,9035.39%307,56978.08%
1,000以上93521.75%6,873,44894.01%5,489,84179.87%
全体4,299100.00%7,311,372100.00%5,829,66279.73%

等級の内訳の合計が1,000以上の935枚は、畳んだカードの21.75%にすぎないが、畳んだカード全体の等級の内訳の合計の94.01%を占める。この935枚だけの合計の10の割合は79.87%で、全体の合計比79.73%との差は0.14ポイントだ。合計比は、ほぼこの935枚の割合でできている。

しきい値を上げても合計比がほとんど動かないのは、外れるカードの等級の内訳の合計が少ないからで、20以上100未満の674枚は0.50%、100以上1,000未満の1,036枚は5.39%にとどまる。中央値は1枚を1と数えるので、外れる1,710枚が抜けるだけで1.86ポイント動く。合計の10の割合は、100未満の2つの帯(74.50%、73.01%)より、100以上1,000未満(78.08%)と1,000以上(79.87%)のほうが高い。なぜ鑑定枚数の多いカードで割合が高いのかは、この記録からは分けられない。

10の割合が50%未満の229枚は、等級の内訳の合計の5.10%しか持たないが、合計の10の割合は32.55%と低く、この229枚を含めると合計比は2.54ポイント下がる。この229枚を除いた2,416枚は、PSA10 が5,702,814枚、等級の内訳の合計が6,931,272枚で、合計比は82.28%になり、中央値82.41%との差は0.13ポイントに縮む。ただし1,000以上では、50%未満の77枚(等級の内訳の合計343,129枚、PSA10 111,203枚)を除いても合計比は82.36%で、中央値84.27%との差は1.91ポイント残る。残りの開きがどのカードから来ているのかは、今回の集計表からは分けられない。

数え方の注意

  • PSA の鑑定記録だけを数えている。2026年10月1日の朝に読み取り、畳む前の4,910件の更新日は2026年9月25日から9月30日、取得は2026年9月26日から10月1日にわたる。
  • 対象は SAYA が PSA の鑑定記録と結びつけているカード4,299枚で、カタログの全カードではない。公開面から外す設定の PSA の記録29件は、数える前に除いてある。
  • 割合の分母は等級の内訳の合計で、記録にある総数(total)ではない。この記事では、等級の内訳の合計を鑑定枚数と呼んでいる。この2つが食い違うカードが1,831枚(42.59%)あり、総数を分母にした分布は数えていない。
  • 10の割合は、等級の内訳の合計が20枚未満のカード(1,654枚、38.47%)を含めていない。度数表、分位点、中央値は、しきい値ごとの2,645枚、1,971枚、935枚で出し、合計比だけは全カードの4,299枚でも出した。
  • 表の「帯の10の割合」と「合計の10の割合」は、その帯のカードの PSA10 の合計を等級の内訳の合計で割った値で、カードごとの割合の平均ではない。
  • 割合は小数第3位を四捨五入しており、足すと100.00%にならないことがある(20以上の度数表は100.03%)。
  • 分位点は集計済みの値をそのまま使い、その数え方は集計に記されていない。10の割合が0%と100%のカードの等級の内訳の合計が20枚以上99枚以下という記述は、20以上と100以上での件数の差から導いた。
  • カードごとの10の割合の違いが何によるのかは、この記録からは分けられない。
  • この記事で鑑定枚数と呼ぶ等級の内訳の合計は、PSA の記録にある鑑定の枚数で、世の中にあるカードの枚数でも、取引の量でもない。