PSA 7,348,556枚に対し SGC 20,811枚 鑑定4社の記録
SAYA は PSA・CGC・BGS(Beckett)・SGC の4社について、各社の記録に載っている鑑定された枚数(以下、鑑定枚数)を持っている。同じ鑑定記録に結びつく複数の銘柄を1枚と数えることを「畳む」と呼ぶ。畳んだ後の total(各社の記録にある鑑定総数の欄)を会社ごとに足すと、PSA は7,348,556枚、CGC は2,742,702枚、BGS は204,400枚、SGC は20,811枚で、PSA は SGC の353.11倍になる。
畳み方を確かめたのは PSA だけで、ほかの3社の「畳んだ後」の値は記録にある値のままにしてある。同じ銘柄(ticker)の記録が4社すべてに載っているのは、8,897の銘柄のうち1,327(14.92%)で、等級を書き分けるキー名も会社ごとに違った。
何を数えたか
対象は PSA・CGC・BGS・SGC の記録で、2026年10月1日7時40分に、SAYA が保存している記録を読み取り専用で読んだ。読んだのは SAYA が結びつけているカード(カタログの中で有効で、地域の区分が JP、銘柄の識別名が BOX- や PACK- で始まらないもの)の行で、各社の鑑定の全体でも、カタログの全カードでもない。読んだ15,143行のうち、公開面から外す行(全社で92行。PSA 29、CGC 21、BGS 29、SGC 13)は、すべての数字から除いた。行は銘柄(ticker)ごとに1行で、除いた後の行数は PSA が4,910、CGC が6,283、BGS が2,391、SGC が1,467だった。
枚数には2通りの数え方がある。1つは各社の記録にある鑑定総数の欄(total)、もう1つは等級ごとの枚数を全部足した「等級の内訳の合計」だ。2つは一致するとは限らず、その度合いは後の節で数える。割合の分母は場所によって違うので、その都度書く。
PSA では、鑑定記録の識別子が同じ行(無い場合は stem が同じ行)を1枚に畳んだ。4,910行が4,299枚になり、611行が重複として畳まれた。CGC・BGS・SGC は、記録の「畳んだカード数」「畳み後の total 合計」という項目の値をそのまま使った。PSA と同じ規則で畳んだかどうかは、確かめていない。
等級のキー名とカードごとの比較には、PSA の等級の内訳の合計が多い15カードを使う。この15カードについて、同じ stem の行を CGC・BGS・SGC から探した。stem は銘柄(ticker)とは別の単位で、その定義はこの記事では扱わない。以下「15カード」と書く。
畳んだ後の total は、PSA と SGC で353.11倍開いた
まず、畳んだ後の規模を会社ごとに並べる。
| 会社 | 行数(外す行を除く) | 畳んだカード | 行数と畳んだカード数の差 | 差の割合(行数に対して) | total の合計 | 等級の内訳の合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PSA | 4,910 | 4,299 | 611 | 12.44% | 7,348,556 | 7,311,372 |
| CGC | 6,283 | 5,845 | 438 | 6.97% | 2,742,702 | 2,722,619 |
| BGS(beckett) | 2,391 | 2,146 | 245 | 10.25% | 204,400 | 205,309 |
| SGC | 1,467 | 1,351 | 116 | 7.91% | 20,811 | 20,801 |
| 会社 | 4社の total に占める割合 | PSA の total は何倍か | 畳んだカード1枚あたりの total(平均) |
|---|---|---|---|
| PSA | 71.23% | ― | 1,709.36枚 |
| CGC | 26.59% | 2.68倍 | 469.24枚 |
| BGS(beckett) | 1.98% | 35.95倍 | 95.25枚 |
| SGC | 0.20% | 353.11倍 | 15.40枚 |
4社の total を足すと10,316,469枚になり、PSA はその71.23%を占める。PSA 以外の3社を合わせた2,967,913枚に対しても、PSA は2.48倍ある。
畳んだカードの数では CGC が5,845枚で、PSA の4,299枚より1,546枚(1.36倍)多い。それでも CGC の total は PSA の37.32%にとどまり、畳んだカード1枚あたりの total の平均は、PSA が CGC の3.64倍、BGS の17.95倍、SGC の110.97倍になる(倍率は丸める前の平均から出した値で、表の丸めた平均どうしで割ると SGC は111.00倍になる)。規模の差は、カードの数より、1枚あたりの枚数の差として現れている。なぜ会社によって規模が違うのかは、この記録からは分けられない。
total と等級の内訳の合計は、会社ごとにずれ方が違う
同じ畳んだカードでも、total と等級の内訳の合計は一致するとは限らない。会社全体で見ると、PSA は total が内訳の合計より37,184枚多く(内訳の合計に対して0.51%)、CGC は20,083枚多い(0.74%)。SGC の差は10枚(0.05%)にとどまる。BGS だけは向きが逆で、total が909枚少ない(0.44%)。
| 会社 | total の合計 | 等級の内訳の合計 | 差(total と内訳の合計) | 内訳の合計に対する差 |
|---|---|---|---|---|
| PSA | 7,348,556 | 7,311,372 | +37,184 | 0.51% |
| CGC | 2,742,702 | 2,722,619 | +20,083 | 0.74% |
| BGS(beckett) | 204,400 | 205,309 | -909 | 0.44% |
| SGC | 20,811 | 20,801 | +10 | 0.05% |
カード単位では、食い違いがはっきり見える。15カードのうち、total と内訳の合計が食い違ったカードは、PSA と CGC が15カードすべて、BGS が15カード中11カード(一致は4カード)で、SGC は行のある13カードのすべてが一致した。PSA と CGC は15カードすべてで total の方が多い。PSA で差が最も大きいのはフクオカのピカチュウ(SV-P)で、total 52,297枚に対し内訳の合計は50,840枚、差は1,457枚(内訳の合計の2.87%)だ。BGS は2カードで total が内訳の合計より少なく、名探偵ピカチュウ(SV-P)は total が0なのに、等級の内訳の合計が391枚ある。
PSA の畳んだカード4,299枚全体では、total と内訳の合計が食い違うカードが1,831枚(42.59%)ある。内訳の合計が20枚に届かないカードも1,654枚(38.47%)ある。どちらの数字を実際の鑑定枚数とみなすべきかは、この記録からは分けられない。
等級のキー名は、会社ごとに違っていた
15カードの等級の内訳は、会社ごとに「等級キー」として記録されている。キー名を、違いの出る部分だけそのまま並べる。
| 会社 | キーの数 | 「10」の付くキー | 9_5 で終わるキー | auth の付くキー | 枚数が1以上のキー |
|---|---|---|---|---|---|
| PSA | 19 | psa_10 | なし | psa_auth | 13 |
| CGC | 23 | cgc_10、cgc_10_pristine、cgc_10_perfect | cgc_9_5 | cgc_auth_altered、cgc_auth | 21 |
| BGS(beckett) | 20 | beckett_10_pristine、beckett_10_black | beckett_9_5 | なし | 14 |
| SGC | 21 | sgc_10、sgc_10_pristine | sgc_9_5 | sgc_auth | 8(行のある13カード) |
キーは、整数と「数字_5」の形で並ぶ。「数字_5」の形のキーは、PSA では psa_1_5 から psa_8_5 までの8つ、ほかの3社は _1_5 から _9_5 までの9つずつだ。PSA の psa_10 は、PSA で10が付いた枚数を数えるキーで、この枚数を PSA10 と呼ぶ。BGS には beckett_10 というキー名がなく、auth の付くキーもない。
会社ごとに、15カードで枚数の多かった3つのキーを並べる。割合の分母は、その会社の15カードの等級の内訳の合計だ(SGC は行のある13カードで368枚)。
| 会社 | キー名(枚数の多い順) | 15カードでの枚数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| PSA | psa_10 | 716,748枚 | 85.19% |
| PSA | psa_9 | 92,958枚 | 11.05% |
| PSA | psa_8 | 19,135枚 | 2.27% |
| CGC | cgc_10 | 35,607枚 | 42.30% |
| CGC | cgc_10_pristine | 30,481枚 | 36.21% |
| CGC | cgc_9 | 10,062枚 | 11.95% |
| BGS(beckett) | beckett_9_5 | 15,042枚 | 65.78% |
| BGS(beckett) | beckett_10_pristine | 4,574枚 | 20.00% |
| BGS(beckett) | beckett_9 | 2,314枚 | 10.12% |
| SGC | sgc_10 | 256枚 | 69.57% |
| SGC | sgc_9_5 | 83枚 | 22.55% |
| SGC | sgc_9 | 19枚 | 5.16% |
CGC は「10」の付く3キー(cgc_10_perfect の58枚を含む)の合計が66,146枚(78.58%)、BGS は「10」の付く2キー(beckett_10_black の593枚を含む)の合計が5,167枚(22.60%)で、BGS の beckett_9_5 はその2.91倍ある。
枚数の最も多いキーは、PSA では psa_10、CGC では cgc_10、SGC では sgc_10、BGS では beckett_9_5 だった。「10の割合」(PSA では PSA10 ÷ 等級の内訳の合計)を会社どうしで比べられるかは、cgc_10 と cgc_10_pristine を分けて数えるか、psa_10 と beckett_10_pristine を同じ「10」と数えてよいかが、各社の等級の定義がこの記録に含まれていないので、この記録からは分けられない。pristine、black、perfect、altered が何を指すかも、この記事では書かない。
同じ銘柄(ticker)は、何社の記録に載っているか
重なりは、畳む前の銘柄(ticker)で数えた。読んだ行から外す行を除いた後の銘柄は4社をまとめて8,897で、載っている会社の数で分けると次のようになる。
| 載っている会社の数 | 銘柄 | 割合 |
|---|---|---|
| 1社だけ | 6,232 | 70.05% |
| 2社 | 503 | 5.65% |
| 3社 | 835 | 9.39% |
| 4社すべて | 1,327 | 14.92% |
| 合計 | 8,897 | 100.00% |
1社だけに載る銘柄が70.05%を占め、3社以上に載るのは2,162(24.30%)、4社すべてに載るのは1,327(14.92%)だった。1社だけの中では cgc のみが3,670、psa のみが2,267、beckett のみが240、sgc のみが55で、2社の組み合わせで最も多いのは cgc+psa の446だった(記録のキー名のまま書くので、beckett は BGS のことだ)。
PSA の行を持つ4,910の銘柄に絞ると、PSA のみが2,267(46.17%)、2社が482(9.82%)、3社が834(16.99%)、4社すべてが1,327(27.03%)で、ほかの会社にも載るのは2,643(53.83%)になる。PSA と CGC の両方に載る銘柄は2,591で、PSA の銘柄の52.77%、CGC の銘柄(6,283)の41.24%にあたる。BGS の2,391の銘柄のうち PSA にも載るのは2,129(89.04%)、SGC の1,467のうち1,411(96.18%)だった。一方、PSA の行がない銘柄は3,987(44.81%)ある。
ここから言えるのは、PSA の記録と CGC の記録は、同じ銘柄(ticker)について並んでいるとは限らない、ということだ。PSA の銘柄の47.23%(2,319)には CGC の行がなく、CGC の銘柄の58.76%(3,692)には PSA の行がない。規模の表で並べた PSA と CGC の total の比(2.68倍)は、同じ銘柄どうしの比ではなく、それぞれの記録にある分の合計どうしの比だ。同じ銘柄で比べられるのは、重なる範囲に限られる。PSA の行がない銘柄について、PSA で鑑定されていないのか、SAYA が結びつけていないのかは、この記録からは分けられない。
15カードで比べる、PSA に対する他社の枚数
PSA の等級の内訳の合計が多い15カードを選び、同じ stem の行を CGC・BGS・SGC から探した。会社ごとに、載っていたカードの数と、等級の内訳の合計の最小・最大・合計を並べる。
| 会社 | 載っているカード(15カード中) | 内訳の合計の最小 | 内訳の合計の最大 | 最大のカード | 15カードの合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| PSA | 15 | 45,522枚 | 93,854枚 | ブラッキーex(テラスタルフェスex) | 841,305枚 |
| CGC | 15 | 995枚 | 24,550枚 | メガゲンガーex(M2a) | 84,180枚 |
| BGS(beckett) | 15 | 391枚 | 4,318枚 | ブラッキーex(テラスタルフェスex) | 22,866枚 |
| SGC | 13(2カードは載っていない) | 1枚 | 69枚 | 名探偵ピカチュウ(SV-P) | 368枚 |
SGC は15カードのうち、フクオカのピカチュウ(SV-P)とヒロシマのピカチュウ(SV-P)の行が載っていない。この2カードは「0枚」ではなく、記録に行がない。
他社の等級の内訳の合計を、同じ stem の行どうしで PSA と比べると、15カードの合計では、CGC は PSA の10.01%、BGS は2.72%、SGC は行のある13カードどうしで0.05%(368枚に対して PSA の同じ13カードは742,983枚)だった。カードごとの幅は大きい。CGC は、フクオカのピカチュウ(SV-P)の1.96%から、メガゲンガーex(M2a)の46.66%まで開く。BGS は、名探偵ピカチュウ(SV-P)の0.68%から、メガリザードンXex(インフェルノX)の6.30%まで開く。SGC は最大でもリザードンex SAR(ポケモンカード151)の0.13%で、トウホクのピカチュウ(SV-P)は1枚のため0.00%と表示される。
CGC と BGS の間でも、大小は固定ではない。15カードのうち12カードは CGC の等級の内訳の合計が BGS より多いが、3カードは BGS の方が多い。ブラッキーex(テラスタルフェスex)、メガリザードンXex(インフェルノX)、フクオカのピカチュウ(SV-P)の3カードだ。15カードは PSA の枚数で選んだので、この比を、ほかのカードにそのまま当てはめることはできない。
数え方の注意
- 4社とも、記録の範囲は SAYA が結びつけているカードの行で、カタログの全カードでも、各社が鑑定した全枚数でもない。読み取りは2026年10月1日7時40分。
- 更新日(data_last_updated)の範囲は会社ごとに違い、PSA は2026年9月25日〜9月30日、CGC は9月18日〜9月30日、BGS は8月31日〜9月30日、SGC は9月25日〜9月28日。取得時刻(fetched_at)の範囲は、PSA が2026年9月26日〜10月1日で、SGC の最新だけ9月30日、ほかの3社は10月1日だ。
- 「畳んだ後」の値の畳み方を確かめたのは PSA だけで、CGC・BGS・SGC は記録の「畳んだカード数」「畳み後の total 合計」の値をそのまま使った。
- 割合の分母は場所ごとに違う。4社の中での割合は4社の total の合計(10,316,469枚)、PSA に対する他社の割合は PSA の等級の内訳の合計、キーの割合は各社の15カードの等級の内訳の合計、重なりの割合は銘柄の総数(8,897。PSA の行を持つ銘柄で見るときは4,910)だ。
- total と等級の内訳の合計は、15カードでは PSA と CGC が15カードすべて、BGS が15カード中11カードで食い違い、SGC の13カードは一致した。会社全体では4社とも違い、差は内訳の合計の0.05%(SGC)から0.74%(CGC)までだった。PSA の15カードは内訳の合計が45,522枚以上なので、内訳の合計が20枚に届かないカードの影響は受けない。PSA の畳んだカード全体では、食い違うカードが1,831枚、内訳の合計が20枚に届かないカードが1,654枚あり、会社ごとの合計はこれらを含んだ値だ。
- 重なりは、畳む前の銘柄(ticker)で数えた。PSA の畳んだカードには、複数の銘柄を含むものが468枚ある。
- 以前に公開した記事は、PSA の記録だけを使っている。その一部が使った前回の読み取り(2026年9月23日)では、PSA の畳んだカードは4,310枚、等級の内訳の合計は7,325,873枚だった。今回は4,299枚、7,311,372枚で、11枚、14,501枚少ない。数字は取得日ごとに読む。
- 等級のキーは記録のキー名のまま使い、各社の等級の定義は書いていない。同じ「10」が会社をまたいで同じ意味かどうかは、この記録からは分けられない。
- 鑑定枚数は各社の記録にある枚数で、世の中にあるカードの枚数でも、取引の量でもない。